株式会社HELPUSH、寺田倉庫インキュベーション事業「Creation Camp TENNOZ」第2期生に採択 ―― 一般社団法人 社会構想デザイン機構が伴走支援 ――

2025年7月18日、移動のバリアを解消し誰もが自由に外出できる社会を目指すスタートアップ 株式会社HELPUSH(本社:東京都、代表取締役CEO 寺田ユースケ(湧将))は、寺田倉庫株式会社が主催するシード期スタートアップ向けインキュベーション・プログラム 「Creation Camp TENNOZ」 の第2期生として採択されました。選抜は全国から集まった応募企業約300社の中から最大10社が対象で、HELPUSHはソーシャル領域のスタートアップとして選出されました。


プログラム概要

  • 資金支援:寺田倉庫による1社あたり1,000万円の出資
  • 施設提供:天王洲のリノベーション倉庫を活用したインキュベーション施設を2年間無償利用
  • メンタリング:VCや事業会社による伴走、ピッチイベント・ネットワーキング機会を提供
  • 期間:2025年10月プログラム開始、2027年9月までの2年間(予定)

HELPUSHの事業と社会的意義

HELPUSHは、車椅子ユーザーや高齢者、ベビーカー利用者など移動制約者1,250万人超※の「行きたい場所に安心して行けない」という課題を、サポーターとの待ち合わせスポットの設置目的地までのバリアを可視化した経路ナビゲーションで解決します。

  • ユーザーアプリ:段差・路面勾配・エレベーター位置などを考慮した目的地までのルート提示
  • サポーター呼び出し:ワンタップで近隣の有資格者・ボランティアを事前手配
  • データ活用:取得した走行ログと障害物情報を自治体・交通事業者にフィードバックし、街全体のアクセシビリティ改善へ循環

※総務省統計+厚労省「障害者白書」等をもとにHELPUSH推計


社会構想デザイン機構の支援内容

一般社団法人 社会構想デザイン機構(ISVD)は、事業戦略デザイン・サービスUI/UX監修・社会実装パートナーリングの3領域でHELPUSHをプロデュースしています。

  1. 戦略デザイン:インクルーシブ・モビリティの社会的インパクトを定量化し、投資家・行政向けのロジックモデルを共同作成
  2. UX監修:高齢者・障害当事者ヒアリングを通じたアクセシビリティ指針の策定
  3. 連携推進:自治体(長野県南箕輪村など)や交通事業者、福祉法人との実証連携ハブを提供

今回の採択を契機に、同機構はHELPUSHとともに東京・天王洲の地域コミュニティやプログラム参加企業との共創を加速させ、全国展開・国際展開を視野に入れたスケールアップを図ります。


コメント

株式会社HELPUSH 代表取締役CEO 寺田ユースケ (湧将)
「“外出は権利”という当たり前を実現するために、天王洲のクリエイティブな環境と寺田倉庫の厚いサポートを最大限活用したいと考えています。社会構想デザイン機構の専門知見とともに、移動の自由を広げるサービスを世界標準へ押し上げます。」

一般社団法人 社会構想デザイン機構 代表理事 横田直也
「HELPUSHの挑戦は、移動困難を“社会コスト”ではなく“社会価値”へ変換する試みです。当機構は今後も、人間中心のイノベーション設計を通してスタートアップの社会実装を後押しします。」


会社概要

株式会社HELPUSH
所在地東京都文京区
設立2025年4月15日
代表代表取締役CEO 寺田ユースケ (湧将)
事業内容外出支援プラットフォーム開発・運営
ユニバーサルまちづくりプロデュース

本件に関するお問い合わせ

株式会社HELPUSH(広報担当:安田)
E-mail:contact@helpush.co.jp

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記事投稿者

ヨコタ ナオヤのアバター ヨコタ ナオヤ Creative Producer

1990年生まれ、大阪府交野市出身。東京・文京区在住。
植木屋、木こり、農家などガテン系現場職を経て、2015年よりWEBデザイナーとしての活動を開始。会社やサービス・商品のこだわりを言語化するコンセプトメイキングを得意とし、事業設計・設定からデザイン・システム制作までを一気通貫で行うクリエイティブプロデューサーとしての活動を主とし、現在は事業やブランドの立ち上げを伴走支援するプロデューサーとして、様々なプロジェクトに参画。社会的な活動を世の中に増やしていくビジョンを持ち、2025年に一般社団法人社会構想デザイン機構を非営利法人として設立。

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