神山まるごと高等専門学校 「Wednesday Night」ゲストトークイベント レポート

2025年6月4日(水)、徳島県名西郡神山町の神山まるごと高等専門学校 OFFICEにて、起業家講師をゲストに招いた「Wednesday Night」イベントが開催され、一般社団法人社会構想デザイン機構 代表理事のヨコタナオヤがゲスト講師として登壇してきました。

“Who am I ~“解きたい問い”“解くべき問い”を巡る旅~”

学生自らが問いを言語化し、コトを起こす一歩を踏み出すきっかけを提供することを目的として、神山まるごと高専教師であり一般社団法人社会構想デザイン機構の理事を務める齋藤亮次が開催を担当しています。


目次

イベント概要

  • 日時:2025年6月4日(水)16:00–20:30
  • 場所:神山まるごと高専 OFFICE(徳島県名西郡神山町神領大埜地343)
  • 主催:神山まるごと高等専門学校 Wednesday Night 実行委員会
  • ゲスト講師(敬称略)
    • 山崎 亮(studio-L 代表)
    • 阿部 晶人(面白法人カヤック クリエイティブディレクター/うんこミュージアム創業者)
    • ヨコタナオヤ(一般社団法人社会構想デザイン機構 代表理事/合同会社コラレイトデザイン 代表社員)

質疑応答(Q&A)抜粋

  1. 依頼された仕事の裏にある「本質的な問い」をどう見つけるか?
    講師陣共通の回答として「まずは対話を重ね、背景や動機を丁寧に聴き出す」ことが挙げられました。特にヨコタは「クライアントと食事を共にするなどして信頼関係を築き、『なぜこれをやりたいのか』を深堀りする」と具体的に語りました。
  2. ユーザー価値と自己表現のバランスは?
    「最終的にはエンドユーザーの満足度を第一に考えるべき」との意見が一致。自己満足や自己主張よりも、「届けたい相手に本当に届く価値を創る」姿勢が重要だと説明されました。
  3. “センス”はロジックで磨かれるのか?
    「センスとは、良し悪しを何度も比較・判断した経験の蓄積である」との洞察が示されました。ロジック(理論)とクリエイティビティ(直感)は対立ではなく相互補完の関係にあり、状況に応じて使い分けることが大切だと語られました。
  4. 多様な経験はどのように問いを育むか?
    →植木職人やテレアポ、地域おこし協力隊など、講師自身の幅広いキャリアが紹介され、「行動量こそが新しい問いやアイデアを生む土壌になる」と強調。
  5. こだわりが強すぎるとき、どう調整すればよいか?
    自己のこだわりは大切にしつつ、プロジェクトの合意形成や経済的実現可能性を同時に考えることで、持続可能な成果につなげる方法が示されました。

学生へのメッセージ

「問いを持たずに生きる道から外れた瞬間にこそ、最も素朴で大切な疑問が生まれる」と述べ、「まだ問いが見つからないうちは、とにかく動いてみてください。その行動が、新たな問いを育てる」とエールを送りました。


神山まるごと高専Wednesday Nightは、学生が自己の問いを定義し、実践に結びつける貴重な学びの場でした。本レポートが、今後の学びや創造のヒントとなれば幸いです。

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記事投稿者

ヨコタ ナオヤのアバター ヨコタ ナオヤ Creative Producer

1990年生まれ、大阪府交野市出身。東京・文京区在住。
植木屋、木こり、農家などガテン系現場職を経て、2015年よりWEBデザイナーとしての活動を開始。会社やサービス・商品のこだわりを言語化するコンセプトメイキングを得意とし、事業設計・設定からデザイン・システム制作までを一気通貫で行うクリエイティブプロデューサーとしての活動を主とし、現在は事業やブランドの立ち上げを伴走支援するプロデューサーとして、様々なプロジェクトに参画。社会的な活動を世の中に増やしていくビジョンを持ち、2025年に一般社団法人社会構想デザイン機構を非営利法人として設立。

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