公益と収益の分離 — ISVD×コラレイトデザイン二層構造とロードマップ
新しい法人は作らない。既にある二つの器——一般社団法人ISVDと合同会社コラレイトデザイン——を役割分担させることで、研究の公益性とサービスの持続性を両立する設計。Phase 0-3のロードマップとともに整理する。
このノートは静かなまちプロジェクトの組織設計・実行計画パートです。ロジックモデルは 変化の理論、対象者設計は 誰のために何を変えるか を参照してください。
なぜ組織設計を公開するのか
以下の組織設計・事業構想は、プロジェクトの透明性方針に基づき公開しています。オープンデータ・オープンリサーチの姿勢をプロジェクト運営そのものにも適用するためです。
二層構造: 公益と収益の分離
新しい法人は作らない。すでに持っている二つの器を役割分担させる。
ISVD(一般社団法人)— 公益・ミッション層
- 研究・データ収集
- 政策提言・ロビイング
- オープンデータ公開
- 当事者コミュニティ運営
- 助成金・寄付の受け皿
- 学術連携・論文
コラレイトデザイン(合同会社)— 収益・実装層
- B2Bサービス開発・販売(静音スコア認証等)
- アプリ・プロダクト開発
- 不動産・自治体向け有償提供
- コンサルティング
共有するもの
データ基盤 / ブランド / ビジョンホルダー(Naoya)
役割の原則
ISVDがやること: データを作り、公開し、政策に繋げる。収益を目的としない。
コラレイトデザインがやること: ISVDが公開したデータと知見の上で、企業・自治体が使えるサービスを作り、収益化する。
ISVDのオープンデータは誰でも使える。コラレイトデザインは「実装支援・認証・プロダクト開発」において優先的な地位を持つが、データ自体の独占はしない。この透明性が、プロジェクトの公益性と持続性を両立させる。
Phase 0-3 ロードマップ
| Phase | 期間 | 主な活動 | 成果物 | 資金源 |
|---|---|---|---|---|
| 0 | 2026春〜夏(2ヶ月) | フィールドワーク・当事者インタビュー | レポートVol.1・生データ | ISVDの既存資金 + 小型助成金 |
| 1 | 2026秋〜2027春(6ヶ月) | センサー網構築・市民参加型データ収集 | 騒音マップβ版 | 科研費・東京都補助金 |
| 2 | 2027〜(12ヶ月〜) | リアルタイムマップ公開・政策提言 | アプリ・政策ペーパー | B2B不動産 + 自治体受託 |
| 3 | 2028〜 | 光感受性対応・他都市展開 | 感覚ストレス都市指標 | B2C + B2B + 研究費 |
重要設計原則: Phase 1から「音専用」ではなく「感覚ストレスプラットフォーム」として基盤設計する。Phase 3で光を追加する際にアーキテクチャを作り直さないために。
最初の一歩
すべての分析を踏まえた上で、最初にやるべきことはただ一つ。
Naoya自身が2週間、本郷〜白山エリアを歩いて記録する。
「何を測るべきか」は現場でしかわからない。自分のデータが最初の一点になる。それをレポートにまとめることが、Phase 0の実質的な開始になり、学生・共同研究者・資金提供者に見せる最初の「証拠」になる。
必要なものはスマートフォンのアプリと、15分のメモ習慣だけ。