一般社団法人社会構想デザイン機構
ISVD-LAB-001静かなまちプロジェクト — 都市騒音×感覚ストレスの可視化と政策提言
横田 直也
エッセイ·横田 直也

公益と収益の分離 — ISVD×コラレイトデザイン二層構造とロードマップ

新しい法人は作らない。既にある二つの器——一般社団法人ISVDと合同会社コラレイトデザイン——を役割分担させることで、研究の公益性とサービスの持続性を両立する設計。Phase 0-3のロードマップとともに整理する。

プロジェクト設計組織設計サステナビリティオープンデータロードマップ

このノートは静かなまちプロジェクトの組織設計・実行計画パートです。ロジックモデルは 変化の理論、対象者設計は 誰のために何を変えるか を参照してください。

なぜ組織設計を公開するのか

以下の組織設計・事業構想は、プロジェクトの透明性方針に基づき公開しています。オープンデータ・オープンリサーチの姿勢をプロジェクト運営そのものにも適用するためです。

二層構造: 公益と収益の分離

新しい法人は作らない。すでに持っている二つの器を役割分担させる。

ISVD(一般社団法人)— 公益・ミッション層

  • 研究・データ収集
  • 政策提言・ロビイング
  • オープンデータ公開
  • 当事者コミュニティ運営
  • 助成金・寄付の受け皿
  • 学術連携・論文

コラレイトデザイン(合同会社)— 収益・実装層

  • B2Bサービス開発・販売(静音スコア認証等)
  • アプリ・プロダクト開発
  • 不動産・自治体向け有償提供
  • コンサルティング

共有するもの

データ基盤 / ブランド / ビジョンホルダー(Naoya)

役割の原則

ISVDがやること: データを作り、公開し、政策に繋げる。収益を目的としない。

コラレイトデザインがやること: ISVDが公開したデータと知見の上で、企業・自治体が使えるサービスを作り、収益化する。

ISVDのオープンデータは誰でも使える。コラレイトデザインは「実装支援・認証・プロダクト開発」において優先的な地位を持つが、データ自体の独占はしない。この透明性が、プロジェクトの公益性と持続性を両立させる。

Phase 0-3 ロードマップ

Phase期間主な活動成果物資金源
02026春〜夏(2ヶ月)フィールドワーク・当事者インタビューレポートVol.1・生データISVDの既存資金 + 小型助成金
12026秋〜2027春(6ヶ月)センサー網構築・市民参加型データ収集騒音マップβ版科研費・東京都補助金
22027〜(12ヶ月〜)リアルタイムマップ公開・政策提言アプリ・政策ペーパーB2B不動産 + 自治体受託
32028〜光感受性対応・他都市展開感覚ストレス都市指標B2C + B2B + 研究費
Phase 0
2026春〜夏 (2ヶ月)
活動: フィールドワーク・当事者インタビュー
成果物: レポートVol.1・生データ
資金: ISVD既存資金 + 小型助成金
Phase 1
2026秋〜2027春 (6ヶ月)
活動: センサー網構築・市民参加型データ収集
成果物: 騒音マップβ版
資金: 科研費・東京都補助金
Phase 2
2027〜 (12ヶ月〜)
活動: リアルタイムマップ公開・政策提言
成果物: アプリ・政策ペーパー
資金: B2B不動産 + 自治体受託
Phase 3
2028〜
活動: 光感受性対応・他都市展開
成果物: 感覚ストレス都市指標
資金: B2C + B2B + 研究費
図: Phase 0–3 ロードマップ — 個人のフィールドワークからプラットフォーム化へ

重要設計原則: Phase 1から「音専用」ではなく「感覚ストレスプラットフォーム」として基盤設計する。Phase 3で光を追加する際にアーキテクチャを作り直さないために。

最初の一歩

すべての分析を踏まえた上で、最初にやるべきことはただ一つ。

Naoya自身が2週間、本郷〜白山エリアを歩いて記録する。

「何を測るべきか」は現場でしかわからない。自分のデータが最初の一点になる。それをレポートにまとめることが、Phase 0の実質的な開始になり、学生・共同研究者・資金提供者に見せる最初の「証拠」になる。

必要なものはスマートフォンのアプリと、15分のメモ習慣だけ。

調査研究への参加・ご支援

ISVDの調査研究にご関心のある方は、協力会員としてのご参加や プロジェクトへのご支援をお待ちしております。