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一般社団法人 社会構想デザイン機構

高齢化

9件のコンテンツ

研究室

議会答弁『介護』言及の 7 年推移 — 介護保険法改正の時間構造と policy lag

全国 1,316 自治体・2024 年単年 666 万件の議会発言データから、『介護』『要介護』『介護保険』の言及率を 2018-2024 年で集計した。介護言及率は 1.89%-2.39% のレンジに収まり、介護保険法改正年(2018)と第 9 期介護保険事業計画開始年(2024)に上昇する構造が観察される。本稿は個別議会の評価ではなく、議会答弁における政策ターム浸透の時間構造を観察値として読む。

論考・インサイト

在職老齢年金65万円引き上げ:「働き損解消」の看板と高収入層への実態

2026年4月、在職老齢年金の支給停止基準額が51万円から65万円に引き上げられた。政府は「高齢者が働きやすくなる」と説明するが、恩恵を受けるのは全体の約6%にあたる特定の層だ。改正の受益者像と、制度が抱える構造的な問題を数字で読み解く。

論考・インサイト

介護報酬臨時改定が示す限界 : 制度的セーフガードを破った政府の自白

2026年6月、政府は介護報酬を3年サイクルから1年前倒しで臨時改定する。改定率は+2.03%、国費518億円。だがこの「異例の期中改定」は、通常制度では問題に追いつけないことの自白でもある。介護事業者倒産176件・人手不足倒産+45%・訪問介護員有効求人倍率14倍という現場の崩壊が背景にある。さらに2024年度処遇改善加算で月+13,960円の賃上げが実現したにもかかわらず、全産業平均との給与差は6.9万円から8.3万円へと逆に拡大している。「公定報酬→事業者→賃金」という間接ルートでは他産業の自由賃上げ競争に追随できない。月1万円の上乗せは対症療法にすぎず、ドイツのような介護分野別最低賃金や移民総動員の方向にも限界が見える。臨時改定は出発点であって到達点ではない。

論考・インサイト

「マイナンバーカードが使えない」— デジタルデバイドの世代別データ

マイナンバーカードの保有率は79.6%に達した。しかし70歳以上のオンライン行政手続の認知率はわずか19.1%、医療機関の87.5%がマイナ保険証のトラブルを経験している。政府統計が示す「持っている」と「使える」の構造的な世代間格差とは何か。

論考・インサイト

高齢者の多剤処方問題 — 5種類以上の薬を飲む人が4割の構造

75歳以上の高齢者の約4割が5種類以上、約25%が7種類以上の薬を処方されている。6種類を超えると薬物有害事象の発生率が有意に跳ね上がるにもかかわらず、多剤処方は構造的に増え続ける。処方カスケード、縦割り医療、減薬への心理的障壁——問題の構造を読み解く。

論考・インサイト

年金の世代間格差を生まれ年別に可視化 — 1940年生まれと2000年生まれで何が違うか

1940年生まれは給付負担倍率で約6倍と試算される一方、2000年生まれは生涯で約893万円の負担超過になるという別の試算がある。指標の違いに注意しつつ、世代間格差が生じた歴史的経緯とマクロ経済スライドの長期的影響をデータで解き明かす。

論考・インサイト

年金の世代間格差 — 6,000万円の構造的断層

1940年生まれと2010年生まれの間に生じる厚生年金の生涯損得差は約6,000万円。この格差は個人の努力で埋められるものではなく、賦課方式と少子高齢化が交差する構造的帰結である。マクロ経済スライド、GPIF、非正規雇用のカバレッジギャップを横断し、年金制度に埋め込まれた世代間不平等の構造を読み解く。

論考・インサイト

人口減少と東京一極集中 — 構造から読み解く地方消滅の力学

地方から東京圏への人口流出は年間十数万人規模で続き、2040年までに自治体の半数が消滅可能性に直面するとの推計もある。しかし「消滅可能性都市」という概念だけでは問題の本質は捉えられない。社人研データを用い、集中と縮小の構造的力学を多角的に分析する。

論考・インサイト

介護人材危機の構造 — 2040年の「見えない工程表」

2040年に介護職員が57万人不足するという厚生労働省の推計は、いまもなお進行中の深刻な危機を映し出している。有効求人倍率は3.9倍、離職率と入職率がほぼ同水準という現実。量的問題に見えるが、本質は処遇と労働環境にまつわる構造的課題にある。